既刊案内
原 芳市 写真集
『常世の虫』
TOKOYO NO MUSHI
品切れになっておりましたが、写真展に合わせ改版が発売となりました。
(写真ページは変更ありません。文字ページのみ修正および追加(年譜)を行っております)
『現の闇』『光あるうちに』に続く、原芳市が紡ぐもうひとつの闇と光の世界。
「人は、死んで虫に化身するという伝説を聞きます。本当なのかもしれません。『常世の虫』を得たことで、ぼくは、とても、自由な気分を味わっているのです」(あとがきより)
4,000円+税
2023年4月4日
400部
A4変型
上製本
モノクロ
ページ数:84
作品点数:75点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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山崎茂 写真集
『Weekend』
日本が一番活気のあった、高度経済成長期真只中の、東京の繁華街と下町を中心に、休日を利用して撮影したものです。1970年8月には銀座の歩行者天国が始まり、老若男女を問わず、休日ともなれば繁華街へ繰り出し、思い思いの時間を過ごしていました。(あとがきより)
撮影年は1974年〜77年、そして2015年〜20年の2部構成。古い年代の写真は、懐かしくもまるで別の国のように活気があり、最近の写真でも個性あふれる市井の人々が写真家の目に捉えられている。
4,000円+税
2023年4月4日
350部
B5変型
上製本
モノクロ
ページ数:120
作品点数:111点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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高井博 写真集
『やとのじゃぬけ』
2014年8月16日から17日にかけて降り続いた雨は414ミリ、時間降雨量は91ミリの記録的豪雨となり推計50万立米に及ぶ土砂が崩れて甚大な被害をもたらした。その夜は闇の中でまんじりともせず鳴り止まぬ雷と不気味な音と共に降り続く豪雨で、家の前の道が川に変わり大きな石や土砂が音を立てて流れていた。(あとがきより)
すべてを包み込み時は続く。古く典型的な純農業集落を舞台に自然と人の営みを美しく写し出したモノクロ作品。
4,000円+税
2023年2月
350部
A4変型
上製本
モノクロ
ページ数:72
作品点数:64点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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真月洋子 写真集
『a priori』
目の前にあるものの背後にあって、目にはみえず、耳にきこえるわけでもないけれど確実にそこに在ることを感じられるもの。それを言葉が生じるより先に、身体から身体、皮膚から皮膚へと直接語りかける。そんな試みをつづけています。(あとがきより)
最初のa prioriから14年が経った2018年、作家の身近に起こった出来事をきっかけに再開された新しい作品。我々が自分のものとして当たり前に使い続ける身体は、認識をはるかに超えた存在なのかもしれないと思わされる。
5,000円+税
2023年2月1日
300部(プリント付き特装版50部/著者扱いのみ)
A4変型
上製
モノクロ
ページ数:56
作品点数:28点
編集:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
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山崎弘義 写真集
『路上の匂い』
1990年9月にミノルタフォトスペース新宿で開催した写真展のタイトルである。撮影期間としては1987年(昭和62年)から1990年(平成2年)頃が中心、天皇崩御という歴史の転換点を含み、またバブル景気の危うさを感じながら乗らなきゃ損々という空気が充満していた時期でもある。なにか街の中がざわついていた印象を持っている。アジトに向かう途中にあった御蕎麦屋さんにスーツを着た一団が地上げ交渉に来ていたのを目撃したこともあった。
私の人生の中では一番、血の気が多い時期だったと思う。(あとがきより)
4,000円+税
2022年12月10日
400部
B5変型
上製本
カラー
ページ数:104
作品点数:72点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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小川 康博 写真集
『The Dreaming』
3刷発売です。刊行は香港のBlue Lotus Gallery。
「カメラ片手に旅に出るようになってから27年。27年? 神戸港から上海行きのフェリーに乗りこんだあの日からまだそんなに経っていない筈なのに。 まるで夢のようだな、と思う。夢ーあるいは本当にそうなのかもしれない」(あとがきより)
蒼穹舎では店頭及び直販のみ取り扱いです。
4,500円+税(L版プリント付)
2022年12月1日
(3刷/初版2020年2月4日)
450部(国内取扱)
A4変型
並製本
モノクロ
ページ数:104
作品点数:86点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
発行:Blue Lotus Gallery
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鈴木 信彦 写真集
『TOKYO HEAT WAVE』
2000年から2018年撮影。時代を反映する街、渋谷の夜。若者の情熱が火花を散らしていた。
強い香りに惹きつけられたかのような撮影は、切実な刹那を写しとっていく。
鈴木信彦、ファースト写真集。
4,000円+税
2022年11月11日
500部
A4変型
上製本
カラー
ページ数:116
作品点数:113点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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森山 大道 写真集
『1980年代 余話』
1987年4月、写真集をつくる目的で初めて森山さんと会った。会った日にぽんと「好きに作ってください」と1000枚位のプリントが入ったダンボール箱が置かれた。(大田通貴 あとがきより)
1987年「仲治への旅」、1999年「水の夢」。そこに入らなかった気になる写真は「大田さんが持っていて下さい」と預けられ、長い間ストレージボックスに残されていた。
2022年、1980年代のプリントが国内にあまり残っていないことを知った大田は、島根県立美術館にプリントを入れることにした。20年ぶりに見直されたプリントは、今の自分ならこれらに形をあたえることが出来ると思わせたのである。
4,000円+税
2022年10月10日
700部
A4変型
上製本
モノクロ
ページ数:72
作品点数:44点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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久絽 作品写真集
「kuro」
撮影協力
真次智樹 藤田進 本山周平 村上雄大
2022年7月2日、ゴールデン街「久絽」のママでありGAW展の主宰者であり現代美術作家でもあるクロさんが亡くなりました。
3年前、蒼穹舎の大田は「おまえは好きなようにいい本を造ってくれよ。売るのはあたしがやるからさ」と言われました。
本の出来上がりに喜んでくれて「外人がガンガン買ってくれてるよ」と言っていましたが出版から3ヶ月でコロナ騒動が始まり、続いてクロさん本人がガンを発症。相当数な在庫が残されてしまいました。
これまで私家版でしたが、蒼穹舎の本として取り扱うことといたしました。頒価10,000円ですが、4,500円+税で販売いたします。
4,500円+税
2019年11月23日
300部
A4変型
箱入上製本
モノクロ/カラー
ページ数:120
作品点数:116点
文:森山大道 高山登 建畠哲
編集:大田通貴
装幀:原耕一
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菊地 一郎 写真集
「違和の視線」
2010-2021
始まりは2008年、人間の痕跡をめぐる旅。
日本全国、気になる違和のある断片を撮り集め、2014年に1冊めを刊行。今回は8年ぶりの新作写真集。蒼穹舎からは初。
地図マニアの菊地。行き先は、地図を見て想いをめぐらせそこへ向かう。
情報4割、偶然6割。思ったような光でなくても粘らない。
たとえ同じ場所へ行ってみたとしても、もう二度とこのように見えることはないのだろう。
3,800円+税
2022年6月17日
300部
A4変型
上製本
カラー
ページ数:78
作品点数:71点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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杉浦 正和 写真集
「迷幻街」
サイケデリックストリート
人口の60%が30歳以下という若さで、街は昭和の日本のように混沌として、活気があり、ウロウロと徘徊するだけで胸が躍ります。(あとがきより)
ベトナム。情報がぎゅっと詰まった構図、強いデジタル色は、杉浦が現地で感じた感覚を再現する。
それは別世界が横たわっているようでありながら、見ていると今にもこちらへ流れ出てきそうな、いや、こちらから入っていって迷い込みそうなリアルがある。
強い日差しの日中から欲望溢れ出す夜になり、やがて更けていく。
4,000円+税
2022年5月5日
700部
A4変型
上製本
カラー
ページ数:94
作品点数:86点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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中里 和人 写真集
『URASHIMA』
房総から伊豆、紀伊半島へと、黒潮を遡上する夜の旅に出た。海岸線に沿って移動していくと、勝浦、和田浦、二見浦、内浦など、浦と呼ばれる多くの入江があることに気づく。
(中略)
海の彼方から戻った視線で陸を眺める時に、現代の神話が生まれ出そうな風景を〈URASHIMA〉と名付けた。わたしは陸と海との境界をめぐりながら、暮らしのすき間に眠る、能動的に隠遁したくなるような風景と交信し続けた。
4,000円+税
2022年5月24日
600部
A4変型
上製本
カラー
ページ数:82
作品点数:57点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
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以下、蒼穹舍以外より刊行された大田通貴編集協力による出版物の紹介。
ワイズ出版から刊行された大田通貴編集協力写真集。
Hysteric および RAT HOLE GALLERYから刊行された大田通貴編集協力写真集。
その他の出版社、レーベルから刊行された書籍、リーフレット等。