2022年出版

 

山崎弘義 写真集
「路上の匂い」
 

 
1990年9月にミノルタフォトスペース新宿で開催した写真展のタイトルである。撮影期間としては1987年(昭和62年)から1990年(平成2年)頃が中心、天皇崩御という歴史の転換点を含み、またバブル景気の危うさを感じながら乗らなきゃ損々という空気が充満していた時期でもある。なにか街の中がざわついていた印象を持っている。アジトに向かう途中にあった御蕎麦屋さんにスーツを着た一団が地上げ交渉に来ていたのを目撃したこともあった。 私の人生の中では一番、血の気が多い時期だったと思う。(あとがきより)
 
著者名:山崎弘義
書名:『路上の匂い
発行年月日:2022年12月10日
価格:4,000円+税
サイズ:B5変型
造本仕様:上製本
総頁数:104
作品点数:72点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
山崎弘義
1956年埼玉県生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、市役所に入り広報課に配属。初めて一眼レフカメラを手にする。 1987年東京写真専門学校報道写真科II部卒業。2012年から10年間、日本写真芸術専門学校非常勤講師を務める。ギャラリーヨクトメンバー。 写真集に『DIARY 母と庭の肖像』、『CROSSROAD』(蒼穹舎/2019年)がある。
 
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鈴木信彦 写真集
「TOKYO HEAT WAVE」
 
 

2000年から2018年撮影。時代を反映する街、渋谷の夜。若者の情熱が火花を散らしていた。
強い香りに惹きつけられたかのような撮影は、切実な刹那を写しとっていく。
鈴木信彦、ファースト写真集。
 
著者名:鈴木信彦
書名:『TOKYO HEAT WAVE』
発行年月日:2022年11月11日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:116
作品点数:113点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
鈴木信彦(すずき・のぶひこ)
1964年東京生まれ
 
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森山大道 写真集
「1980年代 余話」1980s Remnants
 
 

1987年4月、写真集をつくる目的で初めて森山さんと会った。会った日にぽんと「好きに作ってください」と1000枚位のプリントが入ったダンボール箱が置かれた。(大田通貴 あとがきより)
 
 1987年「仲治への旅」、1999年「水の夢」。そこに入らなかった気になる写真は「大田さんが持っていて下さい」と預けられ、長い間ストレージボックスに残されていた。
 2022年、1980年代のプリントが国内にあまり残っていないことを知った大田は、島根県立美術館にプリントを入れることにした。20年ぶりに見直されたプリントは、今の自分ならこれらに形をあたえることが出来ると思わせたのである。
 
著者名:森山大道
書名:『余話』1980s Remnants
発行年月日:2022年10月10日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:72
作品点数:44点
発行部数:700部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
森山大道(もりやま・だいどう)

 
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菊地 一郎 写真集
「違和の視線」
 

 
始まりは2008年、人間の痕跡をめぐる旅。
日本全国、気になる違和のある断片を撮り集め、2014年に1冊めを刊行。今回は8年ぶりの新作写真集。
蒼穹舎からは初。
地図マニアの菊地。行き先は、地図を見て想いをめぐらせそこへ向かう。
情報4割、偶然6割。思ったような光でなくても粘らない。
たとえ同じ場所へ行ってみたとしても、もう二度とこのように見えることはないのだろう。
 
著者名:菊地 一郎
書名:『違和の視線』2010-2021
発行年月日:2022年6月17日
価格:3,800円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:78
作品点数:71点
発行部数:300部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
菊地一郎(きくち・いちろう)
1971年宮城県生まれ。 大阪芸術大学写真学科卒業。栃木県宇都宮市在住。
2002年「memory holes-記憶の穴」(ピエ・ブックス)
2007年「偽景 1998-2006」(冬青社)
2014年「標景 2008-2014」(冬青社)
 
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杉浦正和写真集
『迷幻街』サイケデリックストリート
 

 
人口の60%が30歳以下という若さで、街は昭和の日本のように混沌として、活気があり、ウロウロと徘徊するだけで胸が躍ります。(あとがきより)
ベトナム。情報がぎゅっと詰まった構図、強いデジタル色は、杉浦が現地で感じた感覚を再現する。
それは別世界が横たわっているようでありながら、見ていると今にもこちらへ流れ出てきそうな、いや、こちらから入っていって迷い込みそうなリアルがある。
強い日差しの日中から欲望溢れ出す夜になり、やがて更けていく。
 
著者名:杉浦正和
書名:『迷幻街』サイケデリックストリート
発行年月日:2022年5月5日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:94
作品点数:86点
発行部数:700部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
杉浦正和(すぎうら・まさかず)
1960年京都生まれ。2009年写真集『ルモンタージュ』(蒼穹舎)。2015年写真集『櫻花行』(蒼穹舎)。展示多数。
http://sugiuramasakazu.com
 
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中里和人写真集
『URASHIMA』
 

 
房総から伊豆、紀伊半島へと、黒潮を遡上する夜の旅に出た。海岸線に沿って移動していくと、勝浦、和田浦、二見浦、内浦など、浦と呼ばれる多くの入江があることに気づく。
(中略)
  海の彼方から戻った視線で陸を眺める時に、現代の神話が生まれ出そうな風景を〈URASHIMA〉と名付けた。わたしは陸と海との境界をめぐりながら、暮らしのすき間に眠る、能動的に隠遁したくなるような風景と交信し続けた。
 
著者名:中里和人
書名:『URASHIMA』
発行年月日:2022年5月24日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:82
作品点数:57点
発行部数:600部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
中里和人(なかざと・かつひと)
1956年三重県多気町生まれ。1978年法政大学文学部地理学科卒業。現在、東京造形大学教授。これまで多くの個展、写真集にて作品を発表している。

http://nakazato.info/profile
 
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岡本正史写真集
『Everyday Tokyo 2021』

「Tokyo Summer 2020」に続き、今年もまた新しい岡本のTokyoが発売となりました。
 いよいよ迫りつつある岡本スナップの真髄。
 
著者名: 岡本正史
書名:『Everyday Tokyo 2021』
発行年月日:2022年4月4日
価格:3,200円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:64
作品点数:58点
発行部数:300部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
 
岡本正史(おかもと・しょうし)
1962年東京都文京区生まれ。 明治大学文学部卒業。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。
2020年「TOKYO1985」(蒼穹舎)
2021年「Tokyo Summer 2020」(蒼穹舎)
 
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染谷學写真集
『ほうたれ』
 

 
染谷學『道の記』以来 9 年ぶりの新作写真集。
 9 年の間に続けた旅は「艪」「ほうたれ」「六の舟」の3つの写真展で発表されてきたが、本作はその作品から 45 点を選び出し構成されている。
 日本各地の静かな町で撮影された写真たちは、作者の視線を越えて見る人の心の風景となっていく。
 
著者名:染谷學
書名:『ほうたれ』
発行年月日:2022年4月4日
価格:3,800円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:66
作品点数:45点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
染谷學(そめや・まなぶ)
1964年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。
個展
1995 「生きてゆくカレンの人々」 銀座ニコンサロン
2000    「Calcutta」コニカプラザ新宿

2008 「温泉の町」 銀座ニコンサロン
2010 「ニライ」 銀座ニコンサロン/大阪ニコンサロン
2012    「道の記」ギャラリー蒼穹舎
2013 「道の記 II」ギャラリー蒼穹舎
2015 「艪」ギャラリー蒼穹舎
2016 「ナハ」新宿ゴールデン街 酒場こどじ
2018 「ほうたれ」ギャラリー蒼穹舎
2020    「en  paix」space2*3
2021    「六の舟」ギャラリー蒼穹社
ほか
 
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篠田烈写真集
『駅』

東京の古い駅はそれぞれ異なる表情を持っている。
クリーム色に塗装された鉄や木材の表面には積み重なった染みや手あかのような汚れが見える。(中略)
いわば人々の記憶の遺跡である駅を考古学者のようにたどってみた。(あとがきより)
東京に暮らしたことがある人なら、誰しも記憶の片隅に持っている駅の記憶。この本を見ていると自分だけの物語が始まります。
 
著者名:篠田烈
書名:『駅』
発行年月日:2022年3月3日
価格:3,300円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:64
作品点数:39点
発行部数:200部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
 
篠田烈 
1953年さいたま市生まれ。東京教育大卒。鳴門教育大修士課程で江藤隆介教授より白黒写真の手ほどきを受ける。
2006年、写真集「ヴェネチアの時間」(光村印刷)出版。2013年より暗室作業を本格的に開始。
神奈川県相模原市在住。
 
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伊藤昭一写真集
『迷鳥』
 

 
 季節が訪れても定められた地にたどり着けない渡り鳥がいる。(あとがきより)
 この文章に、写真家は自身を重ね合わせているだろうか。
 山陰に住んで10年。前作の『留鳥ーRESIDENT BIRDS』から3年。 撮り続けてきたことで眼差しはより遠くより深まり、 ページをめくるたび、見ている者に心地よい風を吹かせている。
 
著者名:伊藤昭一
書名:『迷鳥』
発行年月日:2022年3月21日
価格:3,600円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:64
作品点数:55点
発行部数:300部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
 
伊藤昭一
1962年大阪生まれ。関西、東京で活動後、2012年より鳥取県米子市在住。 東京在住時に、夜の写真学校、街道塾のワークショップに参加。個人誌『迷鳥+』を刊行。 2008年「遠い私」(プレイスM・東京)から個展を多数開催。
 
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溝口良夫写真集
『くるおしい都』 TOKYO

 1990年代の新宿では、多くの女の子がデパート地下で食品を買って、無許可風俗店へ入っていった。そして夜になるとそれを求めて男達の群れが歌舞伎町の路地を彷徨った。
 70年前の浅草と同じ光景があった。そしてこの都に美しく切ない女がくるおしいばかりの姿で歩くのを出来る限り近くから見ていたいと思うのである。(あとがきより)
 
著者名:溝口良夫
書名:『くるおしい都』
発行年月日:2022年1月25日
価格:4,500円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:192
作品点数:188点
発行部数:500部
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
発行:蒼穹舎
 
溝口良夫(みぞぐち・よしお)
東京都八王子生まれ。1970年より(自己流にて)写真を始める。1990年「ホタル」にて準太陽賞。
 
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