2018年出版

 
平松伸吾
『華やかな街の中で』

横浜、神戸、長崎といった日本、台湾、シンガポール、タイといったアジア諸国に点在するチャイナタウン。 平松伸吾はこれらの街を中心に写真を撮り続けてきた。異国の地で生活し、いつしか街へと発展していった チャイナタウンは、生きることへの逞しさを体現し、具体化した空間といえる。 この街で撮り続ける平松の視点もまた逞しさを内包し、華やかなさの一瞬に潜む隙間の表情を捉えている。 なお本作は平松伸吾にとって初の作品集である。
 
著者名:平松伸吾
書名:『華やかな街の中で』
発行年月日:2018年12月20日
価格:5,500円 +税
サイズ:B4変型
造本仕様:上製本総頁数:112
作品点数:105点
発行部数:300部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:伊藤滋章
印刷:株式会社サンエムカラー
 
平松伸吾
1973年愛知県生まれ。1995年、留学先の台湾で写真を始める。2002年東京綜合写真専門学校を卒業。 台湾を中心にアジアに点在するチャイナタウンを撮り続けている。個展を中心に発表し続け、 今作が初の写真集となる。
 
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石内都写真集
『Beginnings:1975』

石内都が写真家としての原点となる作品で構成された本書は、 後の『絶唱、横須賀ストーリー』や『連夜の街』の片鱗を示しつつ、 衒いのないストレートなイメージに、純粋なまなざしの感性が内包されていることに気付く。
「改めて1975年当時の写真を目の前にすると、なつかしさや思い出というセンチメンタルな感情はまったくなく、 今でも写真を撮っている現実と時間の長さや奥行が不思議な存在として感じられる」(あとがきより)
 
著者名:石内都
書名:『Beginnings:1975』
発行年月日:2018年11月6日
価格:3,200円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:58
作品点数:45点
発行部数:700部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
石内都
群馬県生まれ、横須賀育ち。初期3部作「絶唱、横須賀ストーリー」「APARTMENT」「連夜の街」で街の空気、気配、記憶を捉え、同い歳生まれの女性の手と足をクローズアップした「1・9・4・7」以後 身体にのこる傷跡シリーズを撮り続ける。1979年第4回木村伊兵衛賞。1999年第15回東川国内作家賞、第11回写真の会賞、2006年日本写真協会作家賞受賞。2005年「Mother's 2000-2005 未来の刻印」でヴェネチアビエンナーレ日本代表。 2009年写真集「ひろしま」(集英社)、写真展「ひろしま Strings of time」(広島市現代美術館)により第50回毎日芸術賞受賞、第3回国際写真センター・トリエンナーレ(N.Y)招待作家。
 
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山内道雄写真集
『Tokyo 2016-2017』

山内道雄にとってライフワークともいえる「Tokyo」シリーズ初のカラー作品である今作は、 これまでモノクロで発表してきた「Tokyo」と変わることなく、人、群集、街へ容赦ない視線を突き刺している。 変化する時代の様相を踏まえつつ、山内の眼は過剰の末に疲弊していくであろう東京の光景を、言葉が追いつかない速さで記録し、 写真でしか為しえないストリートスナップのあるべき姿を、過敏に反応するこの時代において、変わることなく示している。
 
著者名:山内道雄
書名:『Tokyo 2016-2017』
発行年月日:2018年11月1日
価格:4,000円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:並製本総頁数:96
作品点数:75点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:原耕一
印刷:株式会社サンエムカラー
 
山内道雄(やまうち・みちお) 1950年愛知県生まれ。早稲田大学、東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業。1997年度伊奈信男賞。2011年度林忠彦賞。2016年度土門拳賞受賞。
 
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中里和人写真集
書名:『Night in Earth』

月明かりを頼りに、夜の海岸線を巡った。撮影は東京から近い房総半島から始め、黒潮に沿うように出身地三重の紀伊半島へと遡上した。(略)なんども日本各地の海岸線を訪れるうちに、わたしと風景との距離感や質量感がどんどん薄れ、空気そのものに変容していくのを感じた。闇の中、空と陸と海とわたしが一体化し、自然の中に包摂されてしまう開放感がおとずれた。幾重にも岩が集積したほの暗い海岸線には、今も地球のはじまりを想起させる惑星としての原風景が露出していた。(あとがきより)
 
著者名:中里和人
書名:『Night in Earth』
発行年月日:2018年8月27日
価格:4,000円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:76
作品点数:45点
発行部数:800部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
 
中里和人
1956年三重県多気町生まれ。1978年法政大学文学部地理学科卒業。現在、東京造形大学教授。これまで多くの個展、写真集にて作品を発表している。
 
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小林正秀写真集
『美作』Mimasaka

美作(みまさか)は岡山県北東部、兵庫県と鳥取県を境にする山間の市です。(略) 2012年から2018年の間、山あいを巡る道に車を走らせながら、その近隣の風景をカメラに収めてきました。 よく足を運んだ思い出の場所もあれば、初めて目の当たりにする様な、すっかり変わってしまった場所もある。 そんな風景と写真を通じて向き合う日々は、自分の頭の中の古い地図がどんどん更新されて行く様な、 懐かしさと新鮮さが入り混じる体験でした。(あとがきより)
 
著者名:小林正秀
書名:『美作』Mimasaka
発行年月日:2018年8月18日
価格:3,800円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:82
作品点数:78点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:原耕一
印刷:株式会社サンエムカラー
 
小林正秀
1980年岡山県美作市生まれ。個展に「SIGNAL」(Space Seed / 岡山、2014年)、「土を踏む」(蒼穹舎 / 新宿、2017年)、 写真集に『Drifting Clouds』(私家版、2015年)、『NODE vol.3』(共著、2015年)。
 
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柿崎真子写真集
書名:『アオノニマス 廻』Aononymous, Full circle

作者自身の故郷である青森県の自然や風景を被写体としているが、作者個人の私情は希薄に思える。 透明な存在となって、青森の自然の中に入り込み、自身の身体をこの風景の中に溶け込ませ、 細胞のレベルになってこの場所を捉えようとしているかのようだ。 この作品には、人間もまた自然の一部として存在していることを自覚させる作用がある。
 
著者名:柿崎真子
書名:『アオノニマス 廻』Aononymous, Full circle
発行年月日:2018年6月14日
価格:4,000円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:64
作品点数:49点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:門倉未来(mikilabo.de)
印刷:株式会社サンエムカラー
 
柿崎真子
1977年青森県青森市生まれ。秋田大学教育学部卒業、東京綜合写真学校卒業。2012年より「アオノニマス」シリーズを展示を中心に発表。私家版写真集に「アオノニマス 雪」(2012年)、「アオノニマス 肺」(2013年)がある。
 
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とだ民写真集
『とだ民散歩』Todamin Walking

埼玉県戸田市に在住しているらしい、とだ民による大作写真集。 2018年1月から3月まで、インスタグラムに投稿した写真を元に構成された本書は、 理屈じゃなく、感じるままにページを捲ってください。何かが見えてきます。
 
著者名:とだ民
書名:『とだ民散歩』Todamin Walking
発行年月日:2018年7月2日
価格:3,200円 +税
サイズ:B5変型
造本仕様:上製本総頁数:290
作品点数:287点
発行部数:250部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
とだ民(とだみん)
 
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堀川仁写真集
『三保』MIHO

静岡県における景勝の地として有名な、いわゆる三保の松原。世界文化遺産としてもこの地は知名度が高いが、 堀川仁の向ける視線の先には、そうした前提は含まれていない。ここにあるのは、生活の場に流れる空気や匂い、 そして光が差し込む何気ない瞬間で展開され、日頃の中にこそ写真の発見があることを静かに教えてくれる。 なお、本書は堀川仁にとって最初の作品集である。
 
著者名:堀川仁
書名:『三保』MIHO
発行年月日:2018年6月3日
価格:3,500円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:60
作品点数:30点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
堀川仁(ほりかわ・まさし)
静岡県清水市(現静岡市)生まれ。1990年、伊藤英明と知り合い、写真を始める。個展に「道草を食う」(2016年、蒼穹舎)。
 
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小原佐和子写真集
『神の真庭』kudaka, OKINAWA

久高島は沖縄県旧知念村にある周囲約8キロメートルの南北に細長い島で、琉球の祖神アマミキヨが初めて降り立った琉球王朝開闢の地とされている。「神の島」と呼ばれるこの島には、古くから御嶽(うたき)と呼ばれるニライカナイから神や祖先が来訪するとされる場所が島中に点在する。(略)神は島のあちこちに立ち現れ、人びとの生と死をみつめ続けてきたのかもしれない。彼らの生活とその祈りは形を変えながらも、この島では綿々と続いていた。(あとがきより)
 
著者名:小原佐和子
書名:『神の真庭』kudaka, OKINAWA
発行年月日:2018年5月12日
価格:3,600円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:74
作品点数:66点
発行部数:600部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
解説:岡谷公二
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
 
小原佐和子(おばら・さわこ)
埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。個展に「神の真庭」(2011年、新宿・大阪ニコンサロン juna21)、「沖縄で/写真は」(2012年、gallery M&A 沖縄)等。
 
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成合明彦写真集
『宍道湖風景』View of Lake SHINJI

島根県松江市と出雲市にまたがる宍道湖。作者である成合明彦にとって身近な場所でありながら、同時にここで写真家としての眼を研ぎ澄ませてきたようだ。その静謐なイメージを見つめていくうちに、視覚的な風景だけでなく、静かに鼓膜を震わす響きが聞こえてくる気がする。音すらも封じ込め、五感で感受した風景を写真へと化している。この写真集は成合明彦の新境地であり、したたかな写真家の眼でもって捉えた世界がここにある。
 
著者名:成合明彦
書名:『宍道湖風景』View of Lake SHINJI
発行年月日:2018年3月18日
価格:2,300円 +税
サイズ:A5変型
造本仕様:上製本総頁数:64
作品点数:59点
発行部数:250部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
成合明彦(なりあい・あきひこ)
1952年島根県生まれ。1976年WORK SHOP写真学校森山大道教室卒業。他写真集に『揺れる彼方』(1997年・私家版)、 『空を見上げた日』(2006年・蒼穹舎)、『松江風景』(2008年・蒼穹舎)、『松江発 No1-no4』(私家版)、『遙かなる河』(2015年・蒼穹舎)等。
 
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大塚浩二写真集
『Empty Sky』

「漂い流れ着いた部屋の窓からは空の文字が見えていた。 読みようによっては様々な意味を持つその文字は、塀の向こう側から こちら側の僕を、少し背伸びをしながら覗き込んでいるように見えた。 何かを僕に問い掛けているようにも思えた。」(あとがきより)
大塚浩二2冊目の写真集は、2000年代半ばに東京を中心にしたストリートスナップで構成され、 人、モノに溢れた街にある"Empty"な様相をニヒルな眼差しで捉えている。 そして、これが私たちの現実であることに気付かされる作品となっている。
 
著者名:大塚浩二
書名:『Empty Sky』
発行年月日:2018年2月20日
価格:4,000円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:94
作品点数:87点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
大塚浩二(おおつか・こうじ)
1962年福岡県生まれ。東京写真専門学院九州校中退。写真家・小野正樹に師事。 1984年にニューヨークに渡る。ニューヨークで独立。フリーランスのフォトグラファーとして、 エディトリアル、広告の仕事をする。
 
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村上雄大写真集
『夏草の路』

写真家の見る視線の先に何があるのかを想像することが、 風景写真を見ることの醍醐味である。村上雄大の写真もまた、そうした写真のひとつと言える。 ここで撮られた岡山県の風景は村上にとって身近な場所であろう。 しかし、読者にしてみれば、この風景は見知らぬ遠くの世界である。 けれど、見つめていくうちに不思議と何処か見たことのある風景のように思えてくる。 だが、それは束の間の夢に似た幻影だったかもしれないと、我に返る。 村上雄大の写真は、見る者を短い旅へと誘う、そんな感覚を与えてくれる。 そして、この写真集は彼にとって、初めての作品集となる。
 
著者名:村上雄大
書名:『夏草の路』
発行年月日:2018年1月1日
価格:4,000円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本総頁数:84
作品点数:81点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴(蒼穹舎)
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
 
村上雄大(むらかみ・ゆうだい)
1970年岡山県津山市生まれ。
 
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